「このままここにいたら、自分が壊れる」
アラフォーも半ばを過ぎたある日、私は勢いで前職を辞めました。一番仲の良かった先輩が、流行りの「退職代行」で突如姿を消し、ドミノ倒しのように同僚が辞めていく。残された私に襲いかかる、逃げ場のないしわ寄せ。私は「潰される前に逃げ出す」という選択をしました。
かつてわずか3日で挫折したWeb制作の世界。そんな私が、なぜ絶望的な状況から再びコードを書き始め、今ではプロとして「没頭」できているのか。今回は、私の再挑戦を支えた「環境」と「AI」という名のセーフティネットについて、本音を語ります。
退職代行が飛び交う戦場からの脱出。「PCカタカタ」への淡い憧れ
前職は、社内の人間ですら「ここはブラックだ」と公言するような環境でした。連日の長時間労働、積み上がるストレス。決定打は、信頼していた先輩の退職代行による離脱でした。そこから数名がバタバタと辞めていき、現場は崩壊寸前。私は、将来の計算なんて一切せず、ただ「ここではないどこか」へ逃げるために辞表を叩きつけました。
辞めたあとに残ったのは、解放感と、以前から抱いていた「PCを叩く内勤の仕事がしたい」という、消えかかっていた好奇心だけでした。「どうせなら、一番やりたかったことに賭けてみよう」。そう思い、以前から気になっていた職業訓練校の門を叩いたのです。
「HTMLの切り替えすら面倒」だった私が、なぜ今回は折れなかったのか
実は以前、副業でプログラミングに挑戦しようとしたことがあります。結果は、Progateの無料分を触っただけでリタイア。当時の私にとって、HTMLとCSSのファイルをいちいち切り替えて色を変えるだけの作業は、果てしなく面倒で、気力の湧かない「苦行」でしかありませんでした。
独学の孤独と、気力の限界
当時は仕事の疲れもあり、学習に割くエネルギーが枯渇していました。わからないことがあっても、聞ける相手もいなければ、当時はAIも黎明期。エラーの一つで数時間が溶ける孤独な戦いに、わずか3日で白旗を上げました。しかし、今回の再挑戦には、当時とは決定的に違う「2つの武器」がありました。
武器1:AIという「究極のセーフティネット」
今回の挑戦で最大の支えになったのは、間違いなくAIの存在です。私は「地力をつけたい」という思いから、基本は自力でコードを書くスタンスを貫きました。しかし、「どうしても詰まったらAIに聞けばいい」という安心感があるだけで、学習の効率は劇的に変わりました。
精神的な余裕が、自走力を育てる
かつての挫折は、「わからない」という壁にぶつかった時の絶望感が原因でした。今はAIが24時間、私の隣にいてくれる。自宅学習でも「詰んで終わる」ことがなくなったため、学習速度が加速しました。この「最悪の事態(エラーで挫折)を防ぐセーフティネット」があるからこそ、私は安心してコードの海に飛び込むことができたのです。
武器2:職業訓練校という「強制的に没頭できる環境」
もう一つの武器は、職業訓練校という環境です。独学時代に身につけた「HTMLで色が変わる」程度の基礎知識があったおかげで、最初の講義はスムーズに進めることができました。小さな「わかった!」の積み重ねが、次第に大きな自信へと変わっていきました。
「もっと早く目指せばよかった」という、心地よい後悔
実務に入り、大きな成果物を一つひとつ組み上げていく時間は、今までの人生で味わったことのないほど「没頭」できるものでした。何時間もコードに向き合い、思い通りの動きを実現する。その快感を知った時、思わず漏れたのは「もっと早くこの世界に来ればよかった」という言葉でした。アラフォーでのリスタート。遅いかもしれないけれど、この「没頭」がある限り、私はもう挫折することはありません。
まとめ:アラフォーからの逆転は、武器の使いこなしで決まる
3日で挫折した過去があっても、ブラック企業でボロボロになっても、人生は立て直せます。大切なのは、根性で乗り越えることではなく、AIや環境といった「武器」を賢く使うことです。
私は今、憧れていた「PCカタカタ」の世界で、かつてないほど充実した日々を過ごしています。迷っているあなたへ。勢いで飛び込んでみてください。AIという相棒を連れていけば、その先に待っているのは、きっと想像以上に楽しい「没頭」の毎日です。
「辞める勇気が、新しい武器を手に取るきっかけになる」。セーフティネットを張りながら、自分の好奇心に素直に動いてみましょう。その一歩が、あなたの人生を「没頭」という色で塗り替えてくれるはずです。


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