職業訓練校で4ヶ月ほど学んだ後、私は2ヶ月間の「現場実習」を経験しました。実戦経験ゼロのド素人を快く受け入れてくれたのは、少人数ながら一人ひとりのスキルアップを真摯に考えてくれるWeb制作会社でした。
そこで待っていたのは、実際の案件への挑戦、そして今の時代には珍しい「AI禁止」という修行のような日々。今回は、私が実習で何を学び、どんな壁にぶつかったのか、そのリアルな体験談をお話しします。
スキルアップを軸に考えてくれた実習環境
実習先は、研修生の成長を第一に考えてくれる非常に良心的な会社でした。ド素人の私に対しても、ただの雑用ではなく、実際の案件の一部を触らせてくれるという、緊張感と期待が入り混じるスタートでした。
しかし、そこで提示されたルールの一つに私は驚きました。それが「実習中のAI活用禁止」です。
- 教育方針: 答えをすぐに出すのではなく「自力で調べる大変さ」と「コードの意味」を体で覚える。
- 当時の本音: 正直、最初は「まじかよ、非効率だな……」と効率厨の血が騒ぎました。
今となっては、この「あえて遠回りをする経験」が、自分の基礎体力を底上げしてくれたと確信しています。家ではAIを攻略本にして予習しつつ、現場では自分の頭だけで格闘する。そんなハイブリッドな2ヶ月間が始まりました。
「悩みすぎw」現場の優しさと本当のスピード感
少人数の現場では、皆さんが自分の仕事を抱えて多忙にされています。それなのに、私が詰まっていると手を止めてまで真剣に教えてくれる。その姿に申し訳なさを感じることも多々ありました。
そんな時、現場の方から言われたのが「悩みすぎだよ(笑)。わからないことはちゃんと聞いてね」という言葉でした。自力で調べるのは確かに大事ですが、悩みすぎて作業が完全に止まってしまうのは、現場のスピード感からすれば「最大のロス」になります。
【現場で学んだ効率の極意】
- 「聞けることはサラッと聞いて、効率よく進める」という判断も立派なスキル。
- 独りよがりの努力ではなく、チーム全体の進捗を考える視点が不可欠。
例えば、動的サイト作成でJavaScriptを一から懸命に組もうとしていた時のこと。実は現場にはすでに共通の仕組みが用意されており、特定の「クラス名」を当てるだけで解決するものでした。基礎を知る勉強も大切ですが、現場の「仕組み」を使いこなす合理性を肌で感じた瞬間でした。
「完了」の先にある、本当の知識定着
現場実習を通じて私が一番大切だと感じたのは、「最速で成果物を出した後の立ち回り」です。ただ終わらせて満足するのは、本当の意味での効率厨ではありません。
自力でできなかったこと、人に教えてもらったことをそのまま放置するのは、非効率の極みです。次に同じ場面に遭遇したとき、今度は「誰にも聞かず、さらに速く」終わらせる。そのために、以下の復習を徹底しました。
- 教えてもらったコードの意味を改めて自分で噛み砕き、仕組みを理解する。
- なぜその手法が必要だったのか背景を聞き、納得してから自分の知識にする。
- 学んだことを自分の「部品庫」に取り入れ、いつでも呼び出せる状態にする。
「最速で出す」+「その後に自分の血肉にする」。このセットがあって初めて、未来の自分が楽をできるようになります。復習こそが、未来への最大の投資だと気づきました。
タイムアタックで見えてきた「自分の現在地」
もう一つ、実習で徹底されたのが「全ての作業に時間を計って取り組む」というルールでした。これは自分の正確な技術力を数値で突きつけられる、非常にシビアな経験でした。
漠然と「これはできる」と思っていたことが、時間を意識した瞬間に手が止まる、あるいは思わぬミスをする。自分の実力を客観的に把握することは、過信を防ぎ、どこを重点的に効率化すべきかを明確にしてくれました。
まとめ:最短ルートを走るための「筋トレ」期間
2ヶ月の現場実習は、決して楽なものではありませんでした。しかし、あえて「非効率な格闘」をさせてくれた実習先のおかげで、ただサボるのではない、「根拠を持って効率を追求できる」自信がつきました。
これから実習に行く人や、独学で悩んでいる人に伝えたいのは、「今の苦労は、将来楽をするための筋トレだ」ということです。目の前のコードと泥臭く格闘した経験は、いつかあなたが「効率厨」として爆走するための最強の燃料になると、私は思っています。


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